一首のものがたり 短歌(うた)が生まれるとき
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一首のものがたり
短歌(うた)が生まれるとき
恋の歌、家族の歌、若者の歌、戦争の歌、都市の歌、そして死の歌。三十一音の織りなす短歌の小さな世界の裏側には、さまざまな物語があります。俵万智の「サラダ記念日」は、どのようにしてできたのか。学生歌人・岸上大作の自死を招いた失恋の真相は何か。立て看板に書かれた詠み人知らずの名歌は、誰が詠んだのか。戦争に引き裂かれた若者の恋の、意外な結末は――。
歌詠みでもある新聞記者が一首に秘められたものがたりを追い、知られざる事実を明らかにします。これは二十七首の短歌をめぐるルポであり、エッセイであり、調査報告であり、短編集でもあります。
四六判 並製 200P